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畳に関する疑問、質問にお答えします。ご質問はこちらへ→ 

目次

畳をあげて戻したら、入らなくなってしまいました
畳をお掃除する際の道具や掃除の仕方など
畳がカビてしまいました
畳に飲み物をこぼしてしまいました
畳に落書きをしてしまいました

畳の中の虫を退治したいのですが
畳を干したいのですが
畳と虫・カビについてNew

Q 畳をあげて戻したら、入らなくなってしまいました。

A 畳は、お部屋の大きさ、歪み、曲がりに合わせて作ってあります。
 さらに、場所と向きも決めた上で作ってありますので、一畳ずつ大きさが違います。
 極端な例では、向きを変えただけで入らない事もあります。
 元の場所と向きに戻せば入るはずです・・・が、そこが難しいので、
 お困りになりましたらご相談下さい

Q 畳をお掃除する際の道具や掃除の仕方など、どんなものが良いでしょう?

A 日常のお掃除は植物性のホウキ(シュロやホウキ草)でのはき掃除や
 カラ拭きが良いと思います。畳を痛めません。
  そして、たまに掃除機がけすると良いと思います。
 掃除機のかけ過ぎはスリ切れを早めてしまいます。

  また、濡れ雑巾、化学雑巾は黒ズミの原因となります。
 畳表が液体(汚れた水や化学雑巾の薬剤)を吸ってしまうからです

Q 畳がカビてしまいました。
A 消毒用アルコールをかけて乾いた雑巾で拭き取れば良いと思います。
 カビの菌糸は畳表の中まで入り込んでいるはずですので、濡れるぐらい
 アルコールをかけて下さい。
  
  大切なのは、その後しっかりと乾かす事です。風をあてて乾かして下さい。
  (窓を開ける、扇風機を回すなど)
  
  水拭きは厳禁です。カビに水分を与えるだけでなく、カビを塗り広げる事になります。
Q 畳に飲み物をこぼしてしまいました。
A  飲み物に限らず液体をこぼした場合、大切なのはとにかく早くこぼした物を
  吸い取る事です。スポンジ、雑巾、ティッシュ、何でも良いので大急ぎで
  吸い取って下さい。
  畳表(イ草)は液体を吸い込む力がありますので、どちらが速いかの競争となります。
  
 掃除機で吸い取るのも良いです。乾いた雑巾をこぼした部分に当て、
  雑巾が吸い込まれないよう押さえながら掃除機で吸います。

   ただ、大量の液体だと掃除機を傷めかねません。他の方法で吸い取った後、
  仕上げに掃除機で、というぐらいが良いと思います。  
Q 子供が畳に落書きをしてしまいました。
A  マジックインキ・クレヨンなどの場合、まず 下敷きやペットボトル、ティッシュ、
  布などで軽くかじるようにこすってみて下さい。粉状、ノリ状にかき取れます。
 (強くかじるとイ草が削れてしまいます。軽くです)
  
   削れた物をキレイに取り去ってから、マニキュアおとしなどのような 油を溶かす
  薬品をつけたティッシュや布で拭き上げます。
   薬品をつけすぎると畳表にしみ込んでしまいますので少量ずつにして下さい。
  大量に使ったり こぼしてしまうと、シミになったり、お使いになっている畳に
  よっては畳床が溶けてしまいます。(発泡スチロール入り畳床の場合)

   鉛筆は消しゴムで良いと思います。ボールペンはマニキュア落しなどの薬品で
  拭けば落ちると思います。
Q 畳の中の虫を退治したいのですが・・・。
A  畳の中に入り込んだ虫を殺すのはとても難しいです。畳に刺し込むタイプの
  殺虫剤もありますが、効果が期待できるのは「わら畳床」に限定されると思われます。
  それも使用方法通りに使わないと畳全体に薬剤が広がりきらないはずですので、
  効果が期待できません。
   木質ボード畳床の場合、木質ボード内部には薬剤が広がりません。さらに、
  発泡スチロール入りの畳床の場合は、薬剤によってスチロールが溶けている畳
  目にした事がありますので、木質ボード畳床、スチロール入り畳床には
  おすすめしません。

 
  また、畳の表面に直接 薬剤散布するのは ちょっと心配です。 直接、人肌に触れる事は
  避けたいですし、揮発性の薬品では人が吸い込んでしまいます。
  かといって、揮発しない薬品ではしみ込んだ部分しか効果が望めませんので、
  畳内部までしみ込ませるとなると一畳にバケツ一杯ぐらい使用しなければならず、非現実的です。

   もっとも現実的で確実な方法は、畳専用乾燥機で加熱乾燥処理をする事だと思います。
  畳内部の虫、卵まで退治できます。ご相談下さい。
Q 畳を干したいのですが簡単な方法はありませんか?
A  現代の畳は隙間なく敷き詰められている事が多く、上げる事が大変だと思います。
  また、現在の住宅環境では屋外に干す事は難しいのではないでしょうか。
   ですので、畳干しよりも日常の空調を気を付けていただく事をおすすめします。
  例えば、煮炊きの際には必ず換気扇を回す、入浴中は浴室との境の扉は閉めておく、
  天気の良い日は風を通す、家具を少なくして風通りを良くする、などしていただければ
  充分 畳は乾燥します。
  
   補足
    現代の住宅は気密性が高い為、加湿器のかけ過ぎや締め切っての煮炊き、
  石油ストーブの連続使用などで、冬場でもカビの発生が起こりますので
  ご注意いただきたいです。 こまめな換気をお願い致します
                                                     2010/05/09 齋藤修一